追記:
このページの内容は、標準のAnalyticsに関するご紹介です。
Universal Analytics(ユニバーサルアナリティクス)に関してのご紹介は、
UniversalAnalytics対応についてをご覧ください。
こんにちは。ワニタです。寒い日が続きますね。
会社のある温暖な静岡県東部でも雪が観測されたりと、まさに冬真っ只中だと感じる今日このごろです。
先週末の連休に海外旅行に行き帰ってきたのですが、成田空港についたのは14日21時、東京が大雪に見舞われた日でした。空港近くの駐車場に車を預けていたのですが、そこから静岡に帰るまでがとても大変でした。
当日は帰るのを諦め近くのビジネスホテルに泊まったものの、翌日は首都高速道路が通行止め、都内の道路は大渋滞。おみやげで買ってきたCDを何回も聞いてやっとの思いで家に着いたのが夜の8時過ぎでした。
運転時間10時間と、行きの運転に比べ4倍以上時間がかかった、思いで深い帰路となりました。
ゴールをどこに設定するか
首都高速の情報や、都内の渋滞情報が的確に知れていたら、時間帯をずらすなどで効率よく帰ってこれたと思うのですが、情報収集を怠ったため人生最長の連続運転時間となりました。
静岡の家に付くというゴールを達成するために、必要な情報を集めて分析するというのはとても大切だと思わされました。
ところで「ネットショップ」のゴールといえば何でしょうか。売上、利益などの数値的な目標や、取り扱い商品を世に広めること、商品を通して思いを伝えることなど理念的な目標もあるでしょう。
GoogleAnalyticsでは、様々なデータを収集できますが、売上や購入完了数などの取得が可能となっています。
だいぶ強引ですが、今回は購入完了数取得のための目標設定と、売上取得のための設定(前回案内したeコマース機能)で取得できるデータについて解説したいと思います。
GoogleAnalyticsの目標設定
購入完了の際の情報をGoogleAnalytics側に設定することを目標設定といいます。事前準備として、予め目標となるURLを設定しておくことで、以降の購入完了を数値として取得することができるという算段です。具体的な設定方法を案内していきます。
アナリティクス管理画面の左メニュー「コンバージョン > 目標 > 目標URL」をクリックします。
「目標を設定」をクリックします。
「+目標」をクリックします。
表示された画面に情報を入力します。
目標名 | 任意の名前を入力します。 入力欄下は「アクティブ」が選択されていますので、そのままとしてください。 |
目標タイプ | 「URLへのアクセス」を選択します。 |
目標URL | 購入手続き完了画面のURLを入力します。
e-shopsカートSの場合
解析画面でのドメイン名付加設定済み: cart.ec-sites.jp/cart_step○/pc4/pk04/es_shop_id/○○○/ 解析画面でのドメイン名付加設定なし: /cart_step○/pc4/pk04/es_shop_id/○○○/ となります○部はショップ様毎に異なります。実際の購入手続き完了画面のURLをご確認の上入力ください。 |
目標到達プロセスを使用 | 購入完了画面以前の手続きのSTEPと目標達成を紐付けて計測する場合にチェックを入れます。 計測対象とする各STEPへのGoogleAnalyticsトラッキングコードの設置が必要です。(e-shopsカートSでは、管理画面のGoogleアナリティクス設定にて、トラッキングコードか入力されていれば問題ありません。詳細はこちらをご覧ください。) |
目標到達プロセスには以下を入力します。(e-shopsカートSの場合)
ドメイン名付加設定が済んでいる場合
URL入力値(○部はショップ様毎に異なります。) | 名前入力値 | |
---|---|---|
ステップ1 | cart.ec-sites.jp/cart_step○/pc/kago/es_shop_id/○○○/ | カゴの中身画面 |
ステップ2 | cart.ec-sites.jp/cart_step○/pc1/pk01/es_shop_id/○○○/ | 購入手続きSTEP1 |
ステップ3 | cart.ec-sites.jp/cart_step○/pc2/pk02/es_shop_id/○○○/ | 購入手続きSTEP2 |
ステップ4 | cart.ec-sites.jp/cart_step○/pc3/pk03/es_shop_id/○○○/ | 購入手続きSTEP3 |
ドメイン名付加設定を行なっていない場合
URL入力値(○部はショップ様毎に異なります。) | 名前入力値 | |
---|---|---|
ステップ1 | /cart_step○/pc/kago/es_shop_id/○○○/ | カゴの中身画面 |
ステップ2 | /cart_step○/pc1/pk01/es_shop_id/○○○/ | 購入手続きSTEP1 |
ステップ3 | /cart_step○/pc2/pk02/es_shop_id/○○○/ | 購入手続きSTEP2 |
ステップ4 | /cart_step○/pc3/pk03/es_shop_id/○○○/ | 購入手続きSTEP3 |
以上で目標設定が完了となります。
この設定を行うことで、購入手続き画面での遷移を以下のように表示することができます。(Google Analytics管理画面 > コンバージョン > 目標 > 目標到達プロセス)にて、上記で設定した目標を指定して閲覧しています。
eコマースの設定
先日のブログでも少し触れましたが、ネットショップの売上データなどをAnalyticsの解析に取り込むeコマースという機能があります。この機能で取り込むことができるデータは、その機能の事をEコマース機能と呼びますが、公式ヘルプによると以下データを取り込み可能となっています。(2013年1月17日現在)
商品情報
- 注文番号
- 商品ID
- 商品名
- 品属性
- 価格
- 購入数量
購入情報
- 注文番号
- 所属 または ショップ名
- 合計金額
- 税金額
- 送料
- 市
- 県
- 国
参考URL:アナリティクスのeコマーストラッキングについて(英語ページ)
データ取り込みにはAnalytics側の設定とネットショップ側の設定がそれぞれ必要です。
Analytics側の設定
Analytics管理画面より「Eコマース機能を有効にする」だけです。
Analytics管理画面にログインし、アカウントリストよりeコマースを有効にするプロファイルをクリックします。
プロファイルの画面で「プロファイル設定」タブから通貨の表示、eコマースのトラッキングを設定し「適用」をクリックします。
これで、Analytics側の設定は完了となります。
ネットショップ側の設定
ネットショップの注文完了画面のトラッキングコードに注文者情報や、購入商品情報を送信するための記述を追加する必要があります。
e-shopsカートSでは、「e-shopsカートS管理画面 > 販売管理 > Googleアナリティクス」にトラッキングコードを記述のうえ、「使用する」のチェックを入れていただくのみで、注文完了画面への設定は必要ございません。(参考FAQ:Google Analyticsのe-コマース機能)
e-shopsカートS以外のネットショップでは注文完了画面への記述の追加が必要な場合がありますが、詳細については以下アドレスの案内をご参考としてください。
https://developers.google.com/analytics/devguides/collection/gajs/gaTrackingEcommerce(英語ページ)
なお、eコマース設定を行うことで、購入商品情報等を以下のように表示することができます。(Google Analytics管理画面 > コンバージョン > eコマース > 商品の販売状況)にて閲覧しています。
今回の案内は以上となりますが、ネットショップを作成した際には、GoogleAnalyticsでデータを取得するための設定のご参考として頂けると幸いです。 準備をしっかりしておけば、以後の解析に有用なデータがどんどん蓄積されていくことになりますので、ショップを始めたばかりの方も設定をされることがお薦めです。
冒頭では大雪翌日の都内の渋滞について触れましたが、ちなみに車にチェーンを積んでいれば、大雪当日夜中に静岡まで帰ることもできたでしょう。
事後に言ってもどうしようもないのですが、事前の準備の大切さを身をもって体験したのでした。