年末年始が近づいてきましたね。
この時期はネットショップ界隈では「予約販売」が活躍しています。
今回は、予約販売を始めたい方向けに、メリットデメリットや導入方法などの情報を記事にしていきたいと思います。
予約販売のメリット・デメリット
予約販売のメリット
・機会損失を防ぐ
在庫切れで一定期間販売ができない状況だと、その間に購入を検討していたお客様の購入機会を逃してしまうことになります。
お客様が「買いたい!」というモチベーションが持続するとは限りませんし、そのまま忘れてしまったり別のショップで購入されてしまうことも考えられます。
予約販売を取り入れることで、こういった機会損失を防ぐことができます。
ショップは在庫補充ができ次第発送すればOK。
もちろん購入時に予約商品であることをわかるようにしましょう!
・繁忙期の作業を分散させ効率アップ
クリスマスやお正月などのイベントに繁忙期を迎えるネットショップ様は必須の機能と言えるでしょう。
繁忙期に入ってきた注文を見て商品を作り発注…そんな余裕はないですし、発注ミス等に繋がってしまいます。
事前に受注・決済まで終わらせておくことで、繁忙期には「発送」だけにしておくことでミスも防ぎ、余裕を持った運営をすることができます。
また、季節イベントではだいたいが、お客様1人に対して複数店舗で購入、とはならないため、イベント商戦に勝つためにも予約販売で早めに一定期間の受注を確保できるのは大きなメリットになります。
・在庫調整や必要経費をコントロールできる
事前に受注数を把握できるため、余分な在庫を抱えずに済みますし、商材が受注を受けてから作るようなものであれば、資材費等も予約受注数からある程度コントロールができるでしょう。
余分な出費や余った在庫を大量に抱えるなんて事態を防げます。
予約販売のデメリット
・購入者が注文したことを忘れる
予約期間から発送までのお時間が長いほど、購入者自身が注文したことを忘れるケースが出てきます。
また、直前になってキャンセルを希望する・住所が変わっている等の可能性も。
発送準備前には購入者に一報を入れたり、各案内毎に注意書きを明記するなどしてリスクを少しでも軽減しましょう。
また、ネットショップ側も発送忘れには注意をするようにしましょう。
通常商品と予約商品のフローを明確化し、人為的ミスをしないような体制づくりが必要です。
・メーカー品の場合は在庫確保できないことも
予定していた商品の在庫が、メーカー都合などで確保できないことも稀に聞きます。
そういうリスクを想定して、確保できなかったときはどういった対応になるのかも、購入者には事前に同意いただくフローを設ける必要があります。
・支払い方法が限られる
決済会社によって予約販売での利用ができないところもありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
注文完了時に決済される場合や商品出荷日に売上確定処理がされる場合、出荷日に決済を行ってもらう場合など様々なため、決済タイミングは特に確認が必要です。
なお、出荷日に売上確定にした場合は、オーソリ(与信)が期限切れになってしまい請求できなくなってしまう。
なんてことがないよう、事前に期限や対策などを決済会社に聞いておいたほうがいいかもしれません。
また、代金引換は購入者の受け取り拒否時のリスクからあまりおすすめできません。
理由はデメリット1つめで紹介した通り、忘れられていて拒否される可能性は、通常販売より高いためです。
予約販売を導入しよう
メールフォームから予約を受け付けて、時期が来たら発送という方法も取れますが、管理をしっかり行わないと、対応漏れが発生してトラブルに。
運用が簡単且つトラブル防止には、予約販売が可能なカートシステムを取り入れることです。
最近は、予約販売が可能なカートシステムが多いので、先ずは今利用しているカートシステム会社に話を聞いてみるとよいでしょう。
予約機能だけ独立のシステム提供をしているサービスもありますが、在庫管理や受注処理などに連動できるメリットから、カートシステムが提供している予約機能を利用するほうが、ネットショップ様には一番管理がしやすいと思います。
これから始める人は、下記記事で紹介しているASPカートリンクから探してみるのもオススメです。
利用するカートシステムによっては、現状の契約のまま使えるものやオプションで追加料金が発生するものとマチマチです。
また、予約販売に特化した機能を備えているもの、通常販売を応用することで予約販売を可能にしたものといった違いもサービスによって違ってきますので、自身のネットショップがどれだけ予約販売に重きを置いているかによって、利用するサービスを選ぶと良いでしょう。
予約販売の運用を工夫して顧客満足度アップさせよう
予約販売で顧客満足度をアップさせるにはどういった工夫ができるかを紹介します。
顧客満足度をあげてリピーターに繋げましょう!
フォローメール数を増やす
通常商品についてはだいたい、
購入受付、発送報告、入金確認報告(決済方法による)、購入後のフォローとレビュー依頼
になると思いますが、予約商品はさらに追加で
発送待ち期間で1~数回のフォローメール
を送るとよいでしょう。
予約販売は通常商品より長くお客様と向き合うことになります。
そのため、通常販売よりも細やかなフォローが必要になります。
デメリットで紹介した通り、忘れていたり住所が変わったりなどのリスクを減らせると同時に、丁寧な対応をすることでショップへの高評価にもつながります。
但し、あまりにもフォローメールを送り過ぎると逆効果でしつこいとマイナス評価になってしまうこともあるので注意してください。
特別感を出して購買意欲を刺激する
予約販売は、季節のイベントや人気商品販売のような購入が集中しやすいタイミングに活躍しますが、他通常商品と同じような商品ページやPR方法ではなく、
・イベントならそのイベントイメージのページにしたり特設ページを作る
・人気商品なら、数量に限りがある・人気商品であることを前面に押し出したPRをする
・顧客に対してDMを送る
などで、特別感を出すように工夫しましょう。
支払い状況について明確な案内をしよう
予約販売商品の支払い方法が複数ある場合、購入者が選択した支払い方法によって明確な案内をするようにしましょう。
「予約」という性質上、先払いでも後払いでも、通常商品よりわかりやすくはっきりと案内しないと、支払っていないのに払った、後払いに気付かなかった、などのクレームになりやすいです。
特にクレジットの場合は、実際にお金が引落しとなるタイミングがずれるため、何の支払いであるかを思い出せない人が出てくる危険性があります。
購入前に支払い方法の案内を購入ボタン直前に入れたり色を変えて提示してみたり、送信メールでも目に付く位置や記載方法で、購入者の目に入るような工夫をしましょう。
運用方針が決まれば導入はそんなにハードルは高くありませんので、ぜひ大きなイベントシーズン前に、予約販売を取り入れて売上アップに繋げましょう!