デジタルコンテンツを販売したい!受け渡しに便利なオンラインストレージをご紹介

デジタルコンテンツを販売したい!受け渡しに便利なオンラインストレージをご紹介

最近では、ネットショップで「デジタルコンテンツ」を扱いたい人も増えてきています。
デジタルコンテンツとは、イラストや写真、動画、ゲームソフトや、自分の知識やノウハウをまとめてデジタルデータ化したものの総称です。

一般的な物販のネットショップとは違い、梱包や発送がないデジタルコンテンツ販売では、代わりにデータの受け渡しの方法を考える必要が出てきます。

カートシステムによっては、機能の一部として提供をしているところもありますが、カートシステムには縛られずに、購入者とデータの受け渡しをする方法として「オンラインストレージ」の活用がおすすめです。

ここでは「オンラインストレージ」サービスをいくつかご紹介したいと思います。

オンラインストレージってなに?

インターネット上にデータを保管し、複数人で共有をする領域のこと。
基本的には、社内・社外のメンバーでデータの共有や編集を行うためのサービスです。
インターネット上にデータがあるので、出先でも作業ができることが最大のメリットでしょう。
オンラインストレージの性質から、デジタルコンテンツの販売に活用することができます。

シンプルに「メール」で送ったり、zip等の「ファイルを直接ダウンロード」させる方法もありますが、容量の制限があったり、購入者側がウイルスを心配して、購入に繋がらないケースがあります。
信頼性のある第3者オンラインストレージサービスを利用することで、ショップの安全性を示すこともできるでしょう。

デジタルコンテンツの強み

デジタルコンテンツは、物販とは違い下記のようなメリットがあります。

・配送事業者との契約や資材などのコストがかからない。
 また、配送時の破損などのトラブルの心配がいらない。
・倉庫など保管場所を確保する必要がない。
・腐ったり劣化したりすることはほぼないので、無駄になることがない。
(ファイル形式が時代の流れで古くなることがあるので、全くないとは言えない)

物販より手間やコストがかからない分を、セキュリティ等のコストに回すことができるので、サービス導入のコストをあまり節約しないようにしましょう。

オンラインストレージサービスの選び方

一番重要なのはセキュリティがしっかりしているかです。
デジタルデータなので改ざんされたり、ウイルスを仕込まれたりなんてことになったら、ショップの信頼が失ってしまう上、場合によっては賠償問題になることも。
利用するサービスはちゃんと検討を重ねて取り入れることをお薦めします。

次に、自身が扱うコンテンツの容量に見合ったサービスかも大事です。
プランなどによって、使えるストレージの容量が変わってきますので、容量の多いデータを取り扱う可能性があるのであれば、容量を基準にプランを選ぶといいかもしれません。

ただ、デジタルコンテンツの販売として考えた場合に、共有できる人数が多いとか細かいアクセスログが取れるなどにはあまりメリットがないため、高性能すぎるオンラインストレージを選ぶ必要もないかもしれません。

そのため、こちらで紹介するサービスはアカウントを持っていない購入者にダウンロードしてもらえるものをピックアップしています。
サービスの詳細や違いなどは、各公式サイトをご確認の上検討してください。

※2020年10月30日時点のため情報が古いこともあるかもしれませんがご容赦ください。

オンラインストレージサービス紹介

Dropbox

プランは無料から用意があります。
2019年11月より「Dropbox Transfer」という新機能が追加されたことで、デジタルコンテンツをクライアントに送ることを目的としたユーザーも利用しやすくなりました。
知名度が高いサービスなので、購入者への安心度も高そうです。

Googleドライブ

Googleが提供するオンラインストレージ。
15GBまで無料で使えて、共有対象も制限できます。
Googleというネームバリューは安心感トップですね。
サポートしているファイル形式はこちらを参照してください。

BOX

個人向けなら無料からプランがあります(無料は10GB)。
ビジネス向けプランは、米国法人との直接取引になるようです。
日本の販売代理店がありますが、各会社で独自のサービス展開をしているため、BOXの公式サイトの情報だけでなく、こちらの各情報ページもしっかりと確認しましょう。

OneDrive

家庭向けのストレージのみは共有機能では制限がきついため、法人向けのプランを検討しましょう。
有料ですが、月540円相当から用意があります。
ファイル形式に制限はなさそうですが、ファイル名に制限があるのでこちらを参照してください。

GigaCC

GigaCC ASPとGigaCC OKURNで大きくプランがわかれる。
初期費用50,000で別途月額がかかるため、導入コストはお高め。
運営会社も大きく、セキュリティ等の信頼性も高いので、ショップの方針で無料サービスは禁止している場合はオススメのサービスです。
大容量データに強い「ファイル送信機能」が使いやすいです。

セキュアSAMBA

法人向け(個人事業主含む)のオンラインストレージのため、個人利用はできませんが無料プランから用意があります。
動作環境は最新めでないと難しいかも。
AWS(アマゾンウェブサービス)を利用しているのでセキュリティ面の信頼感あり。
有料だとコスト高めなので、ここまでの機能を必要とするのかを考えて検討しましょう。

firestorage

プランは無料から用意があります。
ただし無料で利用した場合、受け取り手にも広告が多いページからダウンロードしてもらうことになるので、場合によってはクレームに繋がる可能性があります。
ビジネスで使うなら間違いなく有料プランをお薦めします。

ギガファイル便

無料のオンラインストレージ。
firestorageと同じく、受け取り手にも広告が多いページからダウンロードしてもらうことになるので、場合によってはクレームに繋がる可能性があります。
有料プランはないようなので、広告を気にしないようであれば便利です。
ただし、やはり他の有料サービスと比べてしまうとセキュリティ面に不安が残るかも。

不正コピー対策も考えよう

デジタルコンテンツの販売は、不正コピー問題も多くの事例があります。
オンラインストレージでも、不正コピー防止対策でセキュリティ監視を取っているところがたくさんありますので、検討する際には確認をしてみるとよいでしょう。

他にも、ストレージだけに頼らず、自身のコンテンツを保護する、DRM)を取り入れることを考えるのもひとつの手段です。

DRM(Digital Rights Management)
「デジタル著作権管理」と言う意味で、デジタルコンテンツの著作権を保護して、不正コピーを防ぐ技術のことです。
デジタルコンテンツの暗号化や利用制限を付けたりなどができます。

デジタルコンテンツを販売しても、商品自体の「著作権」は放棄していない場合がほとんどかと思います。
知っていて当然!で販売するのではなく、購入者にもわかるよう、しっかりと取引前の注意事項等は明示しておくことをお薦めします。
著作権の他に、転売についてや2次利用の可否なども明示しておくと、トラブル防止にも繋がります。


デジタル社会の今、様々な方法で不正を行う人達も増えてきています。
自身の作品を守るため、またネットショップ繁盛のため、利便性セキュリティは特に押さえておきたいポイントです。

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