ネットショップサイトを作成するにあたって、用意するページやサイトの構成を前もって考えておきましょう。
サイトを訪れた人が「見やすい」「分かりやすい」サイトを作ることで、ページ離脱率を減らし、ひいては顧客獲得に繋がります。
ここではどのようなページを作ればいいかを考えてみます。
1ページでもネットショップは作れる
ネットショップのサイトは極端に言えば1ページで作ることもできます。
例えば、ページの中で「ショップ名」「商品情報」「特定商取引法に基づく表記」を書いて、注文方法は電話やFAX、メールで受け付け、支払いは銀行振込か代引きで・・
1ページにこれらの情報収めてしまえば出来上がります。
扱う商材が少なくもともと固定客がいるようなショップ様でしたら、こちらでも支障なく運営ができる場合もあります。
ただし1ページ内での情報量が多いため、ショップを訪れた人が見たい情報がどこに書いてあるかわからない、という事態になることも。
必要なページを挙げてみる
ネットショップの規模にもよりますが、一般的に取り入れられているページをご紹介します。
・トップページ
お店の入り口・玄関・看板にあたるページ。
だいたいの人はまずこのページを一番初めに見ることになります。
ページ内のコンテンツ構成はショップにより様々で、お店の雰囲気と個性が一番出るページです。
お店の顔ともいわれるトップページなのであなたのお店の魅力が存分に伝わるようなページにしましょう!
ただし、他ページへのリンクなどのナビゲーション部分は「分かりやすさ」を重視するようにしてください。せっかくトップページに来たのに他のページへの行き方がわからないのでは元も子もありません。
特定商取引法に基づく表記のページ
ネットショップを運営するうえで「特定商取引法(以下、特商法)」で定められた情報の掲載が必要になります。
この情報がない場合は罰則を受ける可能性がありますので必ず記載しましょう。
トップページに掲載してもいいのですが、提示すべき情報が多いため、専用のページを設けることがベターです。
カートシステムやネットショップ作成ツールを使っている場合は、このページが生成されるようになっている場合がとても多いです。
特商法については別記事で紹介してますので参考にしてみてください。
・商品情報ページ
売りたい商品の魅力を伝えるだけでなく、顧客が「知りたい」という情報を載せることが大事です。
例えば靴を売っているお店で考えた場合、顧客は何を知りたいでしょうか。
【顧客の立場で考えてみよう】
金額、サイズ、色、ブランド名、在庫があるかなどは思い浮かぶと思います。
靴の場合は特にサイズが合わなかったときに交換・返品ができるのか、も気になるところ。
写真は一面から撮ったものよりは色々な角度から撮った写真で全面確認できた方が「イメージと違った」というリスクを減らせます。
履いたときのイメージ写真もあるとよりいいですね。
買った人のレビューがあると参考にもなります。
重さやヒール寸、素材も気になることが多いです。
こういった形で必要な情報を洗い出し、商品ページに見やすい構成で提示をすることで購買意欲を逃さないような工夫が必要です。
ネットショップの最も重要なページですので、じっくりと構成を考えましょう。
・商品カテゴリーページ
商品が多かったりジャンル別で見せたい場合は、カテゴリーページを用意しておくとよいでしょう。
顧客が商品を探しやすく、迷子にならないよう配慮されたサイトにしましょう。
また「売れている商品」や「SALE品」でまとめた特集ページなどを作ったりすると販促に効果的と言われています。
カートシステムやWordPressを利用している場合は、カテゴリーを割り振るだけでページが自動生成されると思われます。
商品ページと商品カテゴリーページを合わせたページで構成されているショップも見受けられますが、商品の説明が簡潔にできるような商材ならそちらもお薦めです。
メリットとしては、画面遷移が減ることで離脱率を下げます。
・利用規約・プライバシーポリシーのページ
ネットショップで必要!というよりお店を運営しているなら用意しておいた方がいいページです。
利用規約は、顧客とショップ間でのトラブルを未然に防いだり、トラブルが起こった時ショップを守るための重要なものです。
ショップを利用するにあたっての規約を提示しておくことで、権利侵害やクレーム対応のときの「防具」になります。
ただし、顧客に一方的に不利な条件を規約としていた場合は、消費者契約法で「無効」と判断されますので、規約作成の際は十分注意してください。
何を書いていいか分からない場合は、無料で規約テンプレートを配布しているサイトや、同業他社の利用規約を参考にしましょう。
すべて真似をするのではなく、しっかりと自分のショップに合った規約に調整することをお忘れなく!
プライバシーポリシーは、顧客の情報を正しく取り扱うことを明記したものです。
ネットショップは対面販売と違い、商品を送るために名前や住所、電話番号など多くの個人情報を取り扱います。
その個人情報をショップがどのようなことに利用するのか、その情報を第三者に提供するのか(例えばマーケティング活用として年齢性別などの情報提供など)、情報の開示についてなどを明記します。
プライバシーポリシーを明示せず個人情報を収集していたことが発覚し、訴訟になるケースもありますので注意しましょう。
・その他よくあるページ
ここまではほとんどのショップが持っているページを紹介しましたが、あとはショップの業種や規模、コンセプトや重視しているものによって様々です。
その中で、比較的よくあるページを紹介します。
・お問合せフォームのページ
電話やメールアドレス以外の手段として定着しているのが「お問合せフォーム」。これを導入することで、提示してほしい情報を誘導でき、いたずら電話やスパムメールも排除できるメリットがあります。
お問合せフォームのページは、カートシステムなどを利用している場合は、生成してくれる仕組みを持っているケースがほとんどです。
・FAQ、よくある質問ページ
顧客がお問合せする必要がないよう、よく質問される内容をまとめたページです。
たとえば、ギフト包装してもらえるかとか。
特定商取引法のページがあれば送料や返品等は網羅されていますが、FAQ形式のほうが見やすいと感じる人が多いようです。
・カート機能、かごの中を見るページ
自作することはほぼなく、カートシステムを取り入れることで作成され、商品を買うときに「かごに入れる」「購入」などのボタンを押した先のページです。
カートシステムを導入するときは、顧客に要求したい情報等が網羅できるか、用意したい決済に対応できるかなどを調べて、自社にマッチしたものを選びましょう。
カートシステム(ASP型)のサービスについては別記事にて紹介していますので参考にしてみてください。
【余談】ナビゲーションを考える
ネットショップの各ページへの導線となるナビゲーションについて考えてみましょう。
CMSやWordPressなどを利用しない自作サイトの場合、各ページごとにナビゲーションがバラバラにならないよう注意してください。
さっきまではこのページのリンクがあったのに、ページを移動したらなくなった…などといったことがたまにありますが、顧客の混乱を招くだけなので、全ページ共通のナビゲーションにしましょう。
ナビゲーションの位置は様々ですが、比較的メインページはヘッダー部に設け、フッターにサイトマップや特定商取引法ページや利用規約ページをもってくるパターンが多いです。
なお、これはパソコンなどの広い画面で見た時の場合です。
スマートフォンなどの狭い画面の場合は、コンテンツが多すぎると見づらいため、ナビゲーションはコンパクトにボタンでの開閉式などにまとめられることが多いです。
顧客の閲覧環境によって、最適なレイアウトに切り替えることが理想的です。
まとめ
以上、ネットショップに必要なページについてでした。
トップページはそのお店のカラーが前面にでるので見ていてとても楽しいです。
CMSだと形がある程度決まってしまっているので、手軽ではありますが個性が薄くなりがちです。
ぜひオリジナリティあるトップページを作っていただきたいです。
あとネットショップを運営するうえで必須のページは忘れないようにしましょう。