ネットショップで集客の際に注意したい事

ネットショップで集客の際に注意したい事

 ネットショップの集客方法について、あれこれアイデアを出して実施をされていると思います。
 このサイトでも「集客のコツ」として、ネットショップでの集客方法について、いくつか紹介をしてきました。

 いろいろと施策を講じているのに思うように成果が上がらないということはあるでしょうか。
 お客さまを集めようと一生懸命努力して施策を行っていても、ちょっとした事でせっかくの努力が水の泡になってしまう事があります。

 今回は、集客コンテンツの実施に当たり注意した方がいいと思われる点をいくつか紹介します。

キャンペーンの乱発は要注意!

 ネットショップを盛り上げるための戦略としてネットショップイベントの開催をしているショップも多いと思います。
 季節イベントや年中行事に沿ったイベントを実施し、お客さまに「買うきっかけ」を提供することで、ネットショップへのリピートを促し、ネットショップのリピーター獲得(顧客獲得)にもつながる有効な手段です。

 とはいえ、やはりキャンペーンやイベントの乱発は却って売り上げを下げてしまう可能性があります。

 キャンペーン中やイベント期間だけ特別な商品や普段取り扱っていない商品を販売するなどであればキャンペーンやイベント開催の集客力もあるかもしれませんが、ただ単に価格を割り引くといった事だけの場合「あのネットショップは年中キャンペーンやってるから、キャンペーンの時に買おう!」と、買い控えを考えられてしまう可能性があります。
 キャンペーンやイベントの開催時期だけ注文がたくさん入って、しかも売り上げは思うように上がらないといったマイナスの結果になることもあるかもしれません。

 キャンペーンやイベントについては、お客さまを集める有効な手段ではありますが、開催内容や開催時期、タイミングなどを慎重に判断する必要があります。

商品価格の割引対応注意!

 割引キャンペーンや割引クーポンの発行などもお客さま(リピーター)獲得に欠かせない施策です。
 しかし、あまりに割引キャンペーンの開催頻度や割引クーポンの発行量が多いと、売り上げに大きな影響が出てきてしまいます。
 他にも、キャンペーンやイベントと同じように、通常価格での購入率も下がってしまい、価格を下げなければ売れないなどの悪循環を招いてしまう恐れもあります。

 割引クーポンの発行に当たっては、優良リピーターやメルマガ会員に限定したり、購入の初回特典としてお得な割引クーポンを発行するなどの対策も必要になります。
 利益率なども考慮し、商品価格自体の設定にも影響が出てきてしまう可能性もありますので、こちらも売り上げなども鑑み慎重に判断をするようにしましょう。

 また、ポイントを利用している場合、特定の要件を満たすと未使用ポイント残高を「引当金」として経理上処理をする必要があったりと、経理上の手間も発生することもあります。
 必要に応じて税理士さんや会計士さんにも相談をしていきましょう。

ネットショップが見にくい、分かりにくい、買いにくい!

【サイトの構成やデザインが見にくい!分かりにくい!】

 ネットショップのサイト構成やデザインで最も大切なことは「見やすい」「わかりやすい」事です。そのために、メニューの配置を見やすくしたり、商品カテゴリをわかりやすくまとめたりしているはずです。

 ところが、実際に商品ページを見進めていると、自分がどこにいるのかわからないくなってしまうネットショップに出会ってしまう事があります。
 「A商品」を見ていて、オススメに「B商品」が紹介されたのでページを参照し、もう一度「A商品」をみようと思ったのに見れない。
 デザインが個性的過ぎて、メニューがどこにあるかわからないし、説明文の文字色も背景色とミスマッチしていて見にくい。
 などなど、皆さんも一度は体験したことがあるのではないでしょうか?

 確かに、販売する商品のカラーやネットショップ全体のコンセプトなどにより、ある程度凝ったデザインやサイト全体の雰囲気も大事ですが、ネットショップの最大の目的は「購入してもらう事」ですので、まずはその点を注意して、お客さまが「見やすい」「わかりやすい」を心がけてみてください。

【購入フローが分かりにくい】

 ネットショップでは「カゴ落ち」という言葉があります。購入手続きを完了せずに、買い物をやめてしまう事です。

 対応として、購入フローを見直すといった事がありますが、購入フローに関しては利用しているサービスやシステム、決済サービスの仕組み上、必ずしもネットショップの希望や、お客さまの買いやすさを100%叶えることは難しいと思います。ショッピングカートシステムもいろいろな仕組みを組み合わせるので、汎用的な仕組みとするため至らない点があってもその仕組みで提供をするしかない場合があるからです。

 しかし、購入フローが分かりにくいのに何もしないということは避けるべきです。
 では、希望に合ったシステムに出会えるまでいくつも検討してみるべきでしょうか。あるいは、費用を掛けても自分のネットショップにあったシステムを開発すれば解決できるでしょうか。
 残念ながら、必ずしもそうとは言えません。お客さまのニーズは多種多様です。あるお客さまは買いやすいと感じてくれるシステムでも、他のお客さまは買いにくいと感じる事もあるでしょう。
 残念ながら、すべてのお客さまの要望を叶え、満足してくれる仕組みを設けるのは難しい事です。
 もしそんなことができれば、すでにそのようなサービスが市場に出回っているはずです。

 では、どうしたら購入手続きをスムーズに行ってもらえるでしょうか?解決策の1つとしては、購入フローの説明ページを作ることです。
 事前に、こういった手順で手続きができることを伝えておけば、安心して購入手続きを進められます。
 問題なのは「よくわからない」「まだ、入力することがあるの」とお客さまを不安がらせてしまう事です。その点を避けることができればきっと解決ができます。

メルマガなどのDM配信について

【配信の頻度に注意しよう!】

 ネットショップへのリピート訪問や、ネットショップからのお知らせなどメールマガジンはお客さまに対しての情報発信に欠かせないツールの1つです。

 しかし、どんなに有効なツールでもあまりに配信頻度が多すぎると、せっかく受信をしてくれているお客さまもうんざりして配信停止を希望されてしまう場合もあります。
 同じメールアドレスから多くのメールがしかも高頻度に送られている場合に、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールやサーバのブラックリスト機能などで迷惑メールに振り分けられてしまい、本来、必要な受注関連のメールも届かず、連絡が来ないといった誤解によるクレーム、キャンセルなどの結果を招いてしまう可能性もあります。

 少しでも集客に役立てたい気持ちもわかりますが、やりすぎは、せっかく興味を持ってくれたお客さまを離れさせてしまう原因にしかねないので、配信数は注意をする必要がありますし、配信の内容もお客さまにとって有意義な情報である必要性もありますので、内容についてもしっかり熟考しましょう!

【配信の時間帯にも気を配ろう!】

 メールの配信時間については、深夜や早朝などの時間をさけるなどの配慮も必要です。

 大量のメールを配信できるシステムなどを利用している場合には、利用頻度の低い深夜の時間帯に送信をしたい気もしますが、お客さまの生活時間帯は様々です。
 なかにはメールを受信すると着信音がある設定の方もいるでしょう。お子様を寝かしつけている際に受信アラームがなったり、深夜の就寝中にメールが届いたりといった事を好まない方も少なからずいらっしゃいます。

 自身のネットショップの客層を確認して、送信しても問題がなさそうな時間帯に配信するなどの気配りも重要になってきます。

【配信ミスは命取り?】

 メールの配信ミスはお客さまからのクレームになるだけでなく、ネットショップの信用度も大きく損なう恐れがあるので最も注意が必要です。

 配信時間帯の設定や、記載内容の誤字脱字に注意する事は当然ですが、中にはお客さまのお名前を間違ったり、別のお客さまの情報を間違って転載してしまったりと、お客さまの顧客管理の杜撰さを露呈してしまうようなミスは絶対に避けるべきです。

 スタッフの数が限られている場合などは、メールの作成から配信設定までの一人のスタッフが対応している事も多いと思いますが、そういったワンオペ状態の場合などには、そういった配信ミスが発生しやすいと言えます。
 配信前に十分確認をすれば防げることですので、チェックリストを用意したり、作業に慣れが出ないように注意を重ねるべきです。

 また、メールソフトを利用して一斉送信をする場合などは、他の人のメールアドレスが見れない状況で配信しているか必ず確認をしましょう。
 大手企業や行政などでも、この手のミスはまれに発生し、即個人情報の漏えいにつながり、ひいてはネットショップの信用問題になりますので十分注意をしましょう。

【オプトイン規制について】

 メールマガジンに限らず、メールを利用して広告を配信する場合には登録者や購入者があらかじめメールでの広告配信を承諾をしていない場合、メール広告の送信は原則的に禁止になっています。

改正特定商取引法(平成20年6月18日付公布)の第一段階施行(平成20年12月1日)により、電子メール広告について、電子メール広告を行うことに対する承諾をしていない消費者に対する電子メール広告が原則禁止(オプトイン規制)となりました。

 また、承諾後でも配信を希望しない場合の停止方法や停止手続きについて明確にする必要があります。
 例えば、配信メールに配信停止の手続きを明記したり、配信停止フォームへのURLなどを明記するなどの停止方法の案内をする必要がありますので注意しましょう。

まとめ

 ネットショップの集客のための施策も、ちょっとしたミスややりすぎなどで予想通りの効果が出ないばかりか、却って逆効果になってしまう可能性もあります。
 集客の際に注意したい点としてチェック項目をいくつかピックアップしましたので、是非とも参考にしてください。

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