ネットショップから送るメールの作成注意点!

ネットショップから送るメールの作成注意点!

 ECサイト(ネットショップ)を運営していると、あらゆる場面で「メール」での連絡をする必要が出てくると思います。

 実際に運営を開始すると購入時の各種確認メールやお問い合わせメール、あるいはマーケティング用のメルマガなど、いろいろなメールを取り扱う場面がある事に驚くのではないでしょうか。

 ECサイト(ネットショップ)構築ツールやレンタルショッピングカートサービスなどを利用している場合、商品購入に関連する連絡メールはシステムが自動的に送信をしてくれるかもしれませんが、お問い合わせのメールやメルマガなどは自分で作成をして送信をしなければなりません。

 そのような場合、多くは「テキストメール」で送信をしていると思いますが、メール作成の際に「見やすいメール」の作成を心がけているでしょうか?

 メールはECサイト(ネットショップ)とお客さまと直接やり取りができる数少ないコミュニケーションツールの1つです。メールの書き方1つをとってもECサイト(ネットショップ)のお客さまへの接客スタンスが伺い知れてしまうのもです。

 今回は、読みやすいテキストメールの書き方についてご紹介をしたいと思います。

テキストメールってそもそもなに?

 メールには大きく分類して「テキストメール」「HTMLメール」の2種類があります。
 「HTMLメール」はWebページと同じようにHTMLで作成する事ができるメールのことです。商品の写真をはめ込んだり、テキストを太字にしたり文字色を変更したりすることもできます。
 一方「テキストメール」はその名の通り「テキスト(文字)」だけで作成されているメールのことです。
 普通にメールをやり取りする場合には、ほとんどがこちらのテキストベースのメールを利用しているのではないでしょうか。

テキストメールのメリットとデメリット

 テキストメールの1番のメリットは何といっても作成が簡単!という事です。書きたいことを書いて送信するだけ、技術的にはPCやスマホで文字が打てれば誰でもすぐに作成ができる事です。
 また、基本的にはテキストだけなのでどのような環境でもメールが表示されるといった事も大きなメリットです。

 次にデメリットについてですが、テキストのみのメールなのでHTMLメールと比較すると、リンクを設定したり写真を挿入したり、文字装飾(太字や文字色の設定)ができないといった点が挙げられます。

 また、そういった装飾ができない分、段落や記号などを用いた装飾を活用するなど、全体のレイアウトに注意しないと文字がびっしりで、却って見にくいメールとなってしまいます。

テキストメールは「読みやすさ」に注意しよう!

 テキストで作成するだけなので、簡単に誰でも作れるメリットがありますが、気を付けないと言いたいことを詰め込みすぎて文章が長くなってしまったり、回りくどい言い回しになって読みにくく、結局何が言いたかったのが分からないメールになってしまいます。

 テキストメールの場合には、基本的には白背景の黒文字で表示されるので、長文でびっしり埋まると画面が黒くなってしまい、内容的にどんなに素晴らしいものでも読む気をそがれてしまうかもしれません。

 まずは、「あれも」「これも」書きたいと欲張るのではなく、「何を伝えたいのか」を明確にして削れる部分は削り内容のスリム化を図り読みやすくする事が重要です。

 文章のまとまりができたら、見やすく、読みやすいようにテキストメールの構成を考えてみましょう。

読みやすいテキストメールの構成を考えてみよう!

 テキストメールのメールマガジンンを作成する場合を例に、読みやすいテキストメールの構成を考えてみます。
 今の時代、最も注意したい点は「スマートフォンでメールを見る方が非常に多い」ということです。
 ある統計ではスマホからのネット利用率が10代・20代は9割を超えており、50代でも7割を超える状況ですので、必然的にスマホからのメールの利用率も高くなっていると考え、メール作成をする必要があります。

テキストメール全体のレイアウト

文字数や改行にも注意が必要!

 スマートフォンでの参照にあたり最も注意が必要なのは「1行の文字数」と「適切な改行」です。
 PC版のメールでは1行に全角文字数で35文字程度を目安にするとよいといった意見がありましたが、スマートフォンでは1行あたり全角20文字程度を目安にすると良いと言われています。

 とはいえ、無理に改行をしてしまうとスマートフォンの場合改行位置のずれなどで却って見にくい状態になってしまう事もあります。
 また、小まめに改行をしすぎるとPC版で参照した際には左によりずぎ逆に読みにくいといった表示になってしまがちです。

 1番良いのは簡潔な文章にして、改行をするのではなく1つの話題のまとまりである「段落」で、まとめて全体の区切りをつけるようにすることです。
 1つの段落は2行~3行程度に収め、改行し再び段落をつくっていくという構成が良いのではないでしょうか。

文字装飾を効果的に使うことも重要!

 段落でまとめて、上手に改行を指定したとしても、やはり文字だらけのメールでは味気なく、見やすいメールといっても限界があるといえます。
 そこで、上手に活用をしたいのは「記号」です。記号を活用して、テキストだけのメールにうまく装飾を加えてみましょう。

 「テキストメール 装飾」などで検索をして探したり、購読しているメルマガを参考に見やすい装飾をいくつか用意しておくのも良いかもしれません。

 ただし、ここでも過剰な装飾と、1行の文字数には注意をする必要があります。
 せっかく見やすく装飾をしたつもりが意図しない場所で改行して文章が読みにくくなっては元も子もありませんから。

必ずテスト送信をして確認を!

 テキストメールを作成したら必ずテスト送信をしてみましょう。できれば複数の端末でメールを参照することをお勧めします。
 いくつも端末がない場合でも、少なくともPCとスマホでは表示の確認をしたいところです。
 もちろん、誤字・脱字や、改行や段落などでも崩れがないか、文章は見やすいかを確認するのも重要ですが、特に気を付けたいのが「URL」の記載と「機種依存文字」です。

 「URL」の記載については、Webページをコピペして貼り付けるだけなのに、コピーの際に一部が欠落して見えなかったり、公開していないページのURLを記載しているなどがかなりあります。
 お客さまがクリックしてもWebページが見れなかったらせっかくの情報が台無しになるどころか、購読を解除されたりとECサイト(ネットショップ)からのお客さま離れにもつながり兼ねません。URLをクリックするだけで確認ができるので必ず確認しましょう。

 少し厄介なのは「機種依存文字」です。「機種依存文字」を使用してしまうとメール全体が文字化けを起こしてしまい、届いた際には迷惑メール以外の何物でもないように受け取られてしまいます。
 「機種依存文字」のキーワードで該当する文字の一覧や「機種依存文字」チェックサービスなどもありますので併せて活用してみてください。


 ここでご紹介したテキストメールの構成はあくまでも1つの例です。実際に掲載する内容やボリュームなどによっても構成は変わってくると覆いますので、紹介したポイントを参考に独自の見やすいレイアウトを作成してみてください!

まとめ

 メールに限らず文章や書類は、「読みやすく」「分かりやすく」「正しく伝わる」事が重要です。
 お客さまの利用環境や、疑問や質問に的確に応えることで、自然と「このショップなら大丈夫!」といった安心感をお客さまも感じ取ってくれることでしょう!

 この、記事も「読みやすく」「分かりやすく」「正しく伝わって」いるでしょうか。。。

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