ネットショップに限らず、販売している商品が話題になったり、行列のできるお店が特集で取り上げられたりと、メディアの取材対象となる事柄は意外と多いと感じることはありませんか。
もちろん各メディアの担当者も独自の情報収集やSNSなどを駆使し多くの情報収集を行っているのだと思いますが、ネットショップオーナーとなったのですから自身のお店や商品についてもアプローチを待つのではなく、自分から売り込んでみてはどうでしょうか?
メディアに対して情報を提供する代表的なものとして「プレスリリース」があります。
では、どのようにしたらいいのでしょうか。取り上げて欲しいメディアが決まっているのであれば、リリース文とサンプル商品、名刺などを直接送ってアプローチするといった方法も有効かもしれません。
また、多くのメディアに広く情報を提供したいという場合には、プレスリリース配信サービスなどのWebサービスを活用する方法もあります。
とはいえ、「無名のネットショップから突然プレスリリースを送っても迷惑がられないだろうか?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
メディア側は常に話題性のある有益な情報を探していますので、あなたの提供した情報が、メディアの意向に合っていたら、取り上げられる可能性もあるかもしれません。
しかし、メディアには想像を超える最新の情報が毎日数多く送られてきます。多くはその膨大な情報に埋もれてしまうかもしれません。「聞いたこともないネットショップから送られてきたよ!」と記者の方への印象を残すだけでも実際には喜ぶべき事なのかもしれません。
SNS等を通じで誰でも気軽に情報が発信できる時代です、もし、大きなきっかけとなる可能性があるのであれば、プレスリリース配信に挑戦してみましょう。
プレスリリースの作成や配信の注意点についていくつかポイントをご紹介します。
プレスリリースの受付窓口をチェックする
プレスリリースを配信する際に注意したいのが「プレスリリースの受付窓口」をチェックすることです。
多くのメディアには「プレスリリースの受付窓口」を専用に設けていることがありますので、掲載を希望するメディアについて「プレスリリースの受付窓口」を確認します。
「プレスリリースの受付窓口」についてはメディア別にいろいろと用意がされています。
専用FAX、専用フォーム、、あるいは専用のメールアドレス、お問い合わせフォームと同じだったりと様々です。
できる限りメディアの指定している方法で送ることを心掛けましょう。
せっかく情報をリリースしても担当部署が違うのでスルーされてしまっては元も子もありません。
また、プレスリリース配信代行サービスというものもあるので、こちらを利用する方法もあります。
「プレスリリース配信代行」などのキーワードで検索をすると代表的なサービスを見つけることができますので、その中から検討するとよいでしょう。
プレスリリース配信代行サービスには無料で利用ができるものもあれば有料で配信から効果の解析までをしてくれるサービスなど様々な種類があります。
また、得意なジャンルの配信先などもサービスにより異なりますので、希望する媒体や予算などと絡めて検討をしてみてはどうでしょうか。
プレスリリース作成ポイント:書面はA4判1枚、メールは見やすく
プレスリリースの受付窓口によって作成するプレスリリースもフォーマットは様々ですが、どのようなフォーマットでも重要になってくるのは伝えたいポイント整理してなるべくわかりやすく端的に伝えることです。
例えば、FAXなどで書面によるプレスリリースを配信する場合は、できる限り「A4判1枚」にまとめるようにすべきです。
特にFAXの場合には、日々、多数のプレスリリースが送信され、手の空いたタイミングで手に取られるため順番や枚数などはごちゃごちゃになりがちだそうです。
そこに、何枚にも分かれたプレスリリースを配信した場合、2枚目のリリースが見つからず情報不足でスルーされてしまうこともあるでしょう。そのため、できる限り情報を集約してA4判1枚に収めるようにしましょう。
メールの場合にはそのスペースの多さから、ついつい長文になってしまうことが想定されます印刷しても「A4判2枚」くらいを目安にしましょう。
長文のメールについてはどうしても敬遠される傾向があるようなので、できる限り情報を集約し端的に伝えることを心掛けましょう。
また、メールを作成する場合、改行や段落分けに気を付けて見やすいメールにする必要もあります。現在は、スマートフォンでメールを参照することも多いようです。
スマートフォンでメールを見た場合不要な改行などは却って見にくい場合もありますので、より注意が必要です。
目安としては3~4行程度の文章になったら改行して段落を分けたり、なるべく1行の文字数を同じにしたりとフォーマットをそろえることです。
なお、「プレスリリース配信代行サービス」などではフォーマットチェックをしてくれるサービスもあります。
とにかく、受け取る側の方が見やすい、読みやすいを心がけて作成をすることが必要です。
プレスリリース作成ポイント:作成の際のチェックポイント
プレスリリース作成の際に注意するチェックポイントをいくつか紹介します。
【リリースの内容を簡潔に書く】
リリースに関する商材やサービスの売りやメリットをいろいろと書き連ねたくなりますが、1つか2つに絞ってみます。
また、詳細な説明部分を削ってみたり、専門用語を控えるなどわかりやすい内容を心がけましょう。
【できるだけ長文を避けてまとめ見やすくする】
プレスリリースは書面ならば「A4判1枚」を、メールなら印刷しても「A4判2枚」を目安にしましょう。
長い文章は敬遠されますし、最終的に言いたいことや伝えたいポイントが分かりにくくなってしまいます。
【リリースの内容をわかりやすくまとめたタイトルをつける】
タイトルにはリリースにあったキーワードを含むとよいでしょう。
また、リリースの狙いや目的なども伝えられる工夫でアピール度も変わります。
【リリースに至った背景や課題、解決策を伝える】
商材やサービスをリリースするに至った背景や課題を明確にして、この商材やサービスをリリースすることで何が解決できるのか、何が便利になるのかなどの具体的なメリットを伝えましょう。
【配信前に内容の再確認をする】
プレスリリースとはマスメディア向けの公式文章です。
内容を十分確認して誤字や脱字だけでなく内容や言い回しに間違いや嘘はないかを十分に確認をしましょう。
プレスリリース作成ポイント:フォーマットのチェックポイント
以下に1つのプレスリリース作成フォーマットを例に挙げて実際に作成する際のフォーマットをご紹介します。
①宛先、日付、社名
プレスリリースであることを強調する「PRESS RELEASE」の表示や「報道関係各位」などの宛先、送信日の「日付」や「社名」などの送信者情報を記載する。
②タイトル
プレスリリースのタイトルを記載する。
プレスリリースの内容が分かるようなタイトルをつけます。
あまり長くならずかつ的確なものをつけることが必要です。
③要約
プレスリリースの要約を掲載します。
「いつ」、「どこ」の「だれ」が「なに」を「どうした」のかを説明しましょう。
また、株式会社○○○○(URL:https://www.sample.co.jp/)など会社のURLなども含めるとよいでしょう。
本文
プレスリリースの本文を明記します。要約でも書いた「いつ」、「どこ」の「だれ」が「なに」を「どうした」のかに加え「なぜ」「どのように」「どうなる」など、より詳しく背景や課題、解決策を具体的に記載しましょう。
画像などがあればこちらに一緒に記載しますが、メールの場合には画像を添付せずDLサイトなどを同時に案内をするとよいでしょう。
また、サービス名:■■■■(URL:https://www.sample-service.co.jp/)などサービスの案内や概要も加えるとよりわかりやすくなります。
⑤プレスリリースに関する窓口
配信したプレスリリースに関する専用の窓口を案内します。
リリース内容に関する質問などを受ける場合の専用窓口や専門の担当者につながる窓口を記載するとよいでしょう。
以上がプレスリリース配信の注意点です。
ぜひ、プレスリリース配信に挑戦してみてください。