ネットショップで会員限定のサービスを始めてみよう!

ネットショップで会員限定のサービスを始めてみよう!

 ネットショップで買い物をすると、多くの場合「会員登録」を促される場合があります。
 また、買い物をしなくてもネットショップからのお得情報などをお知らせしてくれるメールマガジン会員やポイント会員など多くの会員サービスがネットショップに限らず実際のお店でも数多くあります。
 なぜ、多くのネットショップがこのような会員(限定)サービスを実施するのでしょうか。今回は、マーケティングや売り上げ予想にも役立つかもしれない会員(限定)サービスについて考えてみます。

リピーターになってもらう仕組みを作ろう

 会員サービスを行う最も主な目的は、リピーター獲得のためです。
 一度購入をしてくれたお客さまが再び同じネットショップショップで購入をすることは、一度もそのサイトで購入をしたことがないお客さまよりもハードルが低く、確率は高いと言えます。 

 しかし、何もネットショップ側からアクションを起こさなかったとすると、一度購入をしてくれたお客さまが、再びショップページを訪れて再び購入をしてくれる可能性はどれくらいあるでしょうか。
 また、一度購入をしてくれたお客さまが、2度3度と購入をしていただけるような対策や仕組みをもっているでしょうか。
 せっかく、ご縁があって購入をしてくれたお客さまにリピーターとなってもらうためにも、会員登録や会員限定サービスを実施することは、再び購入をしてもらうための最適な仕組みといえるからです。

 少なくとも会員登録をしてくれたということは、このネットショップに興味を持っくれて、何かの機会があれば再び購入に訪れようと考えたり、情報を得たいと思ってもらっている事は間違いありません。
 そういったネットショップにとっての優良顧客となる可能性のあるお客さまとネットショップのコミュニケーションツールの一つに会員(限定)サービスがあります。

ネットショップ会員になってもらうメリット

 前述したように、ネットショップにとっては会員登録をしてもい、リピーターとなってもらうことでで多くのメリットがあります。

・リピーターとして優良顧客を獲得できる
・売上の予測などをたてやすい
・商品の入荷の際に予測を立てやすい
・マーケティングの対策を取りやすい
・広告費や集客の労力を顧客対応に回すことができる

 このようにネットショップにとっては非常に多くのメリットがあります。

 では、会員登録をしてくれたお客さまにはどのようなメリットがあるでしょうか。
 会員登録をしてくれたお客さまにとっては、少なくとも登録の時点では、このネットショップに興味をもって、再び買い物をしたいと思ってくれて、お知らせなどを送ってほしいと考えていてくれることは間違いありません。
 では、そのような要望に応えられるようなメリットとなることをショップ側が提供する必要があります。

 例えば次のようなことが考えられます。

・会員限定のイベントやセールを開催する
・会員の先行予約や事前販売を行う
・会員限定の割引やクーポンを発行する
・新着情報や商品情報を定期的に発信する
・会員に対してグリーティングメールなどを送る

 会員限定のイベントや割引、クーポンを発行することで、ネットショップに再訪して商品購入をきっかけをつくることができますし、先行予約や事前販売で会員登録による特別感を持ってもらえることもできます。
 また、お誕生日や季節のご挨拶などのグリーティングメールを送ることで、ネットショップとお客さまとのコミュニケーションを図り、身近に感じてもらえるきっかけにもなります。

 ネットショップ側もそれなりに手間がかかりますが、思い出したように定型文のメールを送っただけだったり、頻繁にメールを配信することは逆効果にもなりかねませんので、適度な配信をお心がけましょう。

会員限定のサービスは何をすればいい?

 ECサイト構築サービスなどを利用している場合には、すでに機能として会員限定サービスが用意されていることがほとんどです。
 その機能を利用することで、例えば。。。

・「会員限定ページ」を作成して限定商品の紹介ができたり、先行予約ができる。
・「会員価格」をあらかじめ設定して、会員には会員価格での販売を行う。
・「会員限定クーポン」を発行して、購入時にクーポンコードを入力してもらう。

 などのサービスを提供することが簡単にできます。

 このような、会員限定のサービスを設けることで、お客さまにとっては会員登録をしたメリットを感じてもらえますし、ネットショップ側もお客さまの囲い込みができ、マーケティング対象の獲得、売り上げ目標が立てやすくなるなど、メリットが満載です。

 これからネットショップを新たに始めようと考えている場合には、こういった機能が用意されているか、いないかの視点でサービスを検討することも必要かもしれません。


 では、すでにネットショップをオープンしている状況で、契約しているサービスに希望する会員限定機能が用意されていなかったとしたら、会員限定サービスの実施はあきらめるしかないのでしょうか。
 既にある程度のお客さまもいらっしゃったり、開店準備が整った段階で、今更システムやサービスの乗り換えなどは現実的でない場合でも、リピーター獲得や売り上げに貢献してくれる有効な手段をみすみすあきらめる事はすべきではありません

 システム的に難しいようであれば、別のアイデアで対応できることを考えてみましょう
 会員機能がないシステムや仕組みでも、何らかの形で商品を購入していただく事は出来ているはずです。
 そこでは、配送や連絡に必要な情報を取得しているので、会員機能というシステム的な仕組みがないだけで、お客さまを会員として対応をするための情報はすでに手元にはそろっているのです。

 そのため、特定の商品を購入されているお客さまを○○会員、複数回購入をしていただいているお客さまは▲▲会員といった顧客管理をシステムとは別に行って管理をすることで会員管理は可能です。

 連絡先はわかっているので、直接アクセスしないと見れないページのURLや、あらかじめ通知したID・PWでログインすることで表示されるページ(注:この場合、別途ホームページを公開しているサーバの設定が必要なので、契約内容によっては対応ができないこともあります。)などで、特売品、限定商品の販売などを行うことも可能です。

 また、特定のお客さまに対してクーポンを発行したり、割引サービスの案内をしたりといたことも可能ではないでしょうか。

 少し、お客さまの情報管理や整理に手間を掛ける必要はありますが、お客さまにもネットショップにもメリットがある会員限定サービスをやらない時の損失に比べたら、管理手間はうれしい悲鳴になるかもしれません。

まとめ

 会員限定サービスを行うことで、限定サービスを利用するのに必要な会員登録を促し、お客さまのリピーター化(顧客の囲い込み)を実現し、ひいては売り上げのアップなどネットショップ側のメリットも多くなることが期待できます。

 もちろん、イベント開催時のみに連絡をするのではなく、お得情報など普段から登録会員さまとコミュニケーションをとることで相乗効果も高まりますので、ぜひ頑張ってみましょう。

 なお、せっかく過員登録をしてもらっても、めったに連絡がいかなかったり、お得感を演出できない場合などは逆効果にもなりかねないのでその点は十分注意してください。

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