ネットショップのメルマガを発行してみよう!

ネットショップのメルマガを発行してみよう!

 メールマガジンやDMなど、メールを活用したマーケティング手法はネットショップの集客や情報発信について欠かせないツールの1つです。

 とはいえ、ここ最近「メルマガの効果はそれほど感じないよ!」というショップオーナーさまもいることは事実ですし、「メルマガの効果は低い!」として、これまで発行していたメルマガを発行を取りやめてしまったネットショップもあります。

 しかし、いまだにメールを使ったマーケティングがなくならないという事は、実際に売り上げアップに結び付いている証拠とも言えます。
 利益の出ないサービスなどを徹底的に排除するような合理的な運営をしている大手サイトでも、いまだにメールを使ったマーケティングを行っていることを考えると、使い方次第では大きな効果を得られるツールだと言えるのではないでしょうか。

メルマガはネットショップへのリピート来店を促します

 メルマガも広告の一つではありますが、リスティング広告(検索キーワードに連動して掲載される広告)などと異なり、一度は購入をしてくれたお客さまや会員登録をしてくれたお客さまに対して送ります。

 つまり、何らかの形で連絡先(メールアドレス)を知っている方に対して送信をするので、当たり前ではありますが新規のお客さまを獲得するというよりも、以下に自分のネットショップへのリピート率を高め、いかにリピーター(常連客)となってもらうかが大きな目的になります。

メルマガと相性が良いのはどういった商品?

 比較的メルマガマーケティングと相性が良いのは「予約販売」です。販売を期間限定でやったり、配送の期間を限定しているような場合は事前に購入者の方に告知してショッピングサイトに訪問してもらえるだけでなく、ネットショップ側も次にようなメリットがあります。

・数量限定での予約販売の場合、商品数や注文数を把握できるので在庫のロスを抱えることが少ない
・予約販売なので、事前の用意や発送の手配など業務をスムーズに進めることができる
・売り上げの予測も立て安い
・コストに関する管理もしやすい

 季節性のある商品の場合、販売開始時期に合わせて事前に案内をする事もできます。
 例えば、果物を通販で販売するような場合、収穫時期に合わせて商品販売を開始する事を告知することでネットショップへの訪問を促せます。また、昨年購入をしてくださったお客さまに案内をすることで、今年も再び購入してくれる可能性も広がり、リピーター(常連客)獲得にもつながります。

 定期的な購入が必要な商品、例えば食品や生活雑貨など一定期間ごとに商品を購入する必要がある場合など、在庫が切れそうなときに事前にメールで案内をして購入を促す事もできます。
 定期購入機能などを導入しているシステムもありますが、費用面で高額になりがちです。
 そんなときは、連絡先(メールアドレス)さえ分かれば、こちらから案内をする事ができます。
 お客さま情報の管理に少し注意が必要ですが、システムによる自動配信ではないメールを逆手に取って温かみのあるメールでお客さまとの距離を縮めることもできます。

メルマガ会員割引や誕生日割引などお得感を演出しましょう

 メルマガ会員になってくれたお客さまに対して、何かしらの特典を付けることで会員登録をしてくれる方も増え、ネットショップに再訪問してくれるきっかけにもなります。
 例えば、メルマガ会員限定の割引や、クーポンを設けるなどです。ネットショップ上でもメルマガスタートキャンペーンなどと銘打って新規のメルマガ会員を募集するのも一つの手段かもしれません。

 また、誕生日メールや誕生日クーポンなどを楽しみにしてくださっているお客さまが意外と多くいらっしゃいます。
 「誕生日おめでとうございます!」とのご挨拶メールと一緒にオススメ商品のご案内をしたり、誕生日限定の割引クーポンをお送りするなど、特別な思いをお客さまに届けることで、ネットショップに親近感を抱いて頂きやすくなります。

 ここで注意をしたいのが、割引(クーポン)の期限です。通常の割引クーポンであれば発行日から1ヶ月程度が目安でしょうか。
 初回の割引などは無制限などで提供されているネットショップもあるようです。
 また、誕生日クーポンの場合には、誕生日当日にメールを送信する場合は誕生日から1週間~1ヵ月程度、誕生月の初日に発行される場合には誕生月内に設定をする事が比較的多いようです。
 有効期限が短かったり、誕生日当日のみ有効などは却ってお客さまをがっかりさせてしますので注意しましょう!

送信対象者を絞ってコンバージョン率を上げよう

 メルマガ購読者が増えてきたら、配信対象者を限定してメルマガを配信してみましょう。
 例えば、A商品を購入してくれた方だけにB商品のご案内をしてみる。男性だけ、女性だけ、年齢が分かるようであれば若い方だけ、年配の方だけ、お住まいが分かるようであれば、関東圏だけ、北海道だけetc…きちんと対象を絞った方が最終的な購入に至るコンバージョン率(CVR)は高くなり、内容とマッチングしているので不特定多数の方に送信して配信停止のリスクを負うようなことも少なくて済みます。
 少し手間はかかるかもしれませんが、対応をしてみる価値はあると思います。

メルマガ配信の注意点など

【メルマガの配信頻度に気つける】
 あまりに配信頻度が多すぎると、受信をされる方もうんざりして配信停止を希望される場合もあります。
 せっかく興味を持ってくれたお客さまが離れてしまうので、配信頻度は配信と売上との関係を確認して検討するようにしましょう。

【配信時間に注意する】
 メールの配信時間については、深夜や早朝などの時間をさけるなどの検討も必要です。システム的には利用頻度の低い深夜の時間帯に送りたい気もしますが、お客さまの生活時間帯は様々です。
 なかにはメールを着信すると着信音がある設定の方もいるでしょう。自身のネットショップの客層を確認して、送信しても問題がなさそうな時間帯に配信するなどの気配りも必要です。

【配信ミスに気をつける】
 配信ミスはお客さまからのクレームになるだけでなく、ネットショップの信用度も大きく損なう恐れがあるので最も注意が必要です。
 前述のような時間帯の設定や、記載内容の誤字脱字に注意する事は当然ですが、中にはお客さまのお名前を間違ったり、別のお客さまの情報を間違って転載してしまったりと、顧客管理の杜撰さに直結するようなミスは絶対に避けるべきです。
 また、自身のメールソフトを利用して一斉送信をする場合などは、他の人のメールアドレスが見れない状況で配信しているか確認をしましょう。
 大手企業や行政などでも、この手のミスはまれに発生し、即個人情報の漏えいにつながりますので、十分注意が必要です。

【オプトイン規制に準拠する】
 メールマガジンに限らず、メールにより広告を配信する場合には登録者や購入者があらかじめメールでの広告配信を承諾をしていない場合には、電子メール広告の送信を原則的に禁止となっています。
(※改正特定商取引法(平成20年6月18日付公布)の第一段階施行(平成20年12月1日)により、電子メール広告について、電子メール広告を行うことに対する承諾をしていない消費者に対する電子メール広告が原則禁止(オプトイン規制)となりました。)
 また、承諾後でも配信を希望しない場合の停止方法や停止手続きについて明確にする必要があります。
 例えば、配信メールに配信停止の手続きを明記したり、配信停止フォームへのURLなどを明記するなどの停止方法の案内をする必要がありますので注意しましょう。

メルマガ配信 まとめ

 実際のお店でもご来店のお礼や、キャンペーンクーポンなどが届くと「行ってみようかな?」とか「気にしてくれているんだ!」といった親近感を覚えたことがあると思います。
 そういった、きめ細かなお客さま対応がネットショップでも活用できるという事をお忘れなく!

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